AV女優にも色々いて、もともと芸能人で活躍していた知名度の余力で活動する人がいたり、スカウトされた美少女が鳴り物入りで大事に育てられるケース。
または、企画女優として薄く幅広く本数をこなす女優や、訳ありで数本出演後に消えて聞く女優。
色々いながら、アイドル的なデビューから、本格的な女優に成長する過程が見られるときが、AVファン冥利といえる瞬間かもしれない。
出発は、「脱いで」「可愛くて」だけであまり内容のなかった女優さんでも、幸運な作品との出会いを経て、鑑賞に耐えうる演技力を身に着けて行くパターン。
そんな作品毎に力を付けていった女優さんが川上奈々美だと思う。
彼女は勉強熱心な女優さんで、自分のブログにて、自ら出演する作品の客観的なレビューを書いている。
演技、見せることに対する向上心、勉強の意欲が彼女のAV女優としての特筆すべき評価ポイントだと考える。
2012年にアリスJAPANから専属デビューして、はや5年がたつ。
ルックスは未だにロリっぽく初々しい路線でいけるレベルだが、出演する作品を見ると、被虐性や性的異常性を演じなければならない難しい役も多くある。
そう。ただカワイイだけの女優ではないことを、周囲の製作者側が気づいていた結果だろう。
その後、ストリップで客前で演じることの面白さ、快感を覚えたのだろう。
初めての舞台劇に挑戦する彼女は、それまで猛反対していた母親を公演に招待する。
「両親は(AV女優になった娘に)反対しているかもしれない。でも自分はこの仕事を誇りに思っている」
というようなセリフが劇中にあったとのこと。
母親はその舞台をみて泣いたという。その後も舞台を見に行っては泣いていたとのことで、決して悲しみや嫌悪感で泣いたものではないのだろう。
そこで芝居に打ち込む自分の姿を見せるという賭けに出て、それによって母親の理解を勝ち取り、親との距離を縮めたようである。
彼女のAV作品も時系列で見ていくと、セリフや表情といった表現力がどんどん上達していくのが見て取れる。
いや、演技のレベルはデビュー当初から他の新人とは格の違いを感じていた。
スタート時点で、ある種の覚悟と、この仕事に対する魅力も感じていたのだろう。
個人的には「早送りの少ない女優」としてお世話になっている。
ルックスもタイプな自分は、幸せな出会いが出来たと感謝しているこの頃。
動画URL
http://www.dmm.co.jp/digital/videoa/-/detail/=/cid=adn00096/